シフター(シマノ ALTUS SL-M2000)分解したら面倒なことになった件

クロスバイクの右シフター(リアディレイラーにつながる)がシフトはできるがディレイラーが反応しなくなった。

過去にも小径車に乗っていた頃に経験があって、これはシフター内部でシフトワイヤーの端末にあるストッパー(通称タイコ)が千切れたことによる症状とすぐ分かった。実際、ワイヤーを切ってみると、ズルッと先端が千切れたワイヤーが出てきた。

で、千切れたタイコをどうやって出そうかと、シフター(SL-M2000)をバラしてみたのがまずかった。

そもそもタイコを取り出すには関係なかった上(タイコは新しいシフトワイヤーの端末を突っ込んでタイコを押し出し、頭が出てきたタイミングでペンチでつかんで取り出せた)、バラした際にインジケーターの針が外れてしまい、変速しても針が動かなくなった。

それでもとに戻すのに苦労したのでせっかくだから記録に残す。

マニュアルはシマノで落とせるがあまり詳細に書かれてなく当てにならない。事前準備として、シフターは一番重いギア(トップギア)にしておく。

まず、針とバネを↓画像の状態にする。

これを上カバー(透明窓がある方)の軸にはめ込み、↓画像の状態にする。針に固定されていない方のバネは、上カバー内部の凸形状の内側に引っ掛ける。ちなみに針の右下部分の丸い突起が内部の円盤の溝に引っかかり、シフターと連動する構造。

この針が取り付いた状態の上カバーを、この向きのまま持ち、メカが取り付いた下カバーを、インジケーター付近のベロのようになってる部分をきっかけに滑り込ませる。この際針が簡単に動いてしまうので、傾けて左端に来続けるよう工夫する。↓画像参照。

これで元通り組み直すことができる。

ちなみにこの状況に持ってくるまでに2時間近く掛かった。

特にバネを上カバー凸形状の内側に引っ掛けるというのに気づかず、インジケーターがシフトダウンすると動くものの、シフトアップすると針が動かなくなる症状になり、原因を探るのに時間が掛かってしまった。

途中、このバネがお約束どおりに床に落ちて行方不明になるハプニングもあり、大変苦労した。

繰り返しになるが、シフトワイヤーがちぎれた場合はシフターをバラす必要はまったくない。時間の浪費である。

ちなみにこの作業をやる必要が出た都合上、ちぎれたシフトワイヤーの交換自体はまだ出来ていない。

シフターを外すには当然グリップやブレーキレバーも外す必要があり、しかも度々車体が強風でコケるせいでハンドル端末が変形していて、ヤスリで削らないとこれらを外せないなど、時間の浪費を重ねに重ねてしまった形。

シフターの構造は分かったがため息しか出ない。