初めてのフィルム一眼レフがミノルタ α7xiという話

前の記事でも書いたように、数か月前にミノルタ α7xi(1991年発売らしい)を入手して遊んでいる。

きっかけはハードオフのジャンク箱。確か550円だったと思う。ほかのカメラや今どきのカメラとも違う、ヌメヌルっとした90年代初頭丸出しデザインがたまらず買った形。

入手した個体はミラーが上がってしまってたのと、グリップが加水分解でカチカチになってる以外は特にダメージもなく、2CR5電池を入れるとミラーは降りて来たし、普通にシャッターも切れた。これは運がよかった(後々、サブとしてヤフオクでもう1台買ったら、こちらはファインダー内のLCDが死にかけて数字が判別不能だった)。今はなるべく良い環境で保管しようと簡易防湿BOXに入れてある。

レンズはこれまたジャンク箱にあったZoom xi 28-80mm f4-5.6を取り付け。このレンズとα7xiを組み合せると、かの有名な「勝手にズーム(正しくはオートスタンバイズーム、ASZ)」が作動してしまうのである。というかむしろこれを試したくて買ったんだけども、これが当時から不評だったそうで、ネットでも散々に書かれている。

調べると、これはどうやら人物ポートレート撮影しか想定していない機能らしく、人物をとらえると良い感じの構図を提案してくれるが、他のものを撮ると当たり前ではあるけどものすごく適当な構図になってしまう。ただ、この「勝手にズーム」機能は本体側で操作すればオフにできるし、Zoom xiレンズ自体はマニュアル操作も可能で、フツーの電動パワーズームレンズとして使えるので全然便利だと思う。

良い点を挙げるとまずデザイン。このヌメヌル感は中々ない。たぶん当時は拒否感をもった人が結構いたと思う。プラスチックボディだが、たぶんヌメヌルデザインは強度を出すうえでも役立っているはず。

それとAマウント機なので、40年近くにわたって供給され続けてきた膨大なAマウントレンズ群がほとんど使えるのも良い。しかも激安だ。ジャンクレンズ遊びにこれほど適したマウントもないのでは。地味にアングルファインダーなんかも型番は変わりつつもずっと共通である。

またファインダー部にアイセンサーがついていて、目を近づけるとオートフォーカスが働くようになっているのも良い点。ソニーのαデジタルシリーズにも受け継がれているのはすごい。

それと、これは試せていないが、フラッシュのミノルタ program 3500xiと組み合わせると、複数同期させてワイヤレスでフラッシュを焚けるとのこと。ブツのバックからフラッシュを焚くとかできてしまうのである(自立用のスタンド付)。機会があればやってみたい。

悪い点を挙げるとシャッターボタンの角度。グリップのデザインが手にフィットするエルゴノミック感のあるものだが、右手で握った際に人差し指の側面でシャッターを押す形になって不自然になるのである。これでたくさん撮るのはきつい。

電池が高価で手に入りにくい2CR5なのもよろしくない。もちろん電池が無いと撮影は不可(フィルムも高いし、そうそう言うほど撮りまくるわけではないので尚更。というか36枚撮りが2000円近くしたのは驚愕。記憶の中では1000円以下だったんだが…)。

それとオートモードだと何かとフラッシュがポップアップするのが気になる。

最後にα7xiでの写真。レンズはSigma AF APO 75-300mm f4-5.6。プログラムオートだったと思うがなんか雰囲気よく撮れた。

p.s. リモートレリーズ端子はカードスロットドア下部にある。説明書見るまで全然分からなかった…