電子書籍の自炊(スキャンからの自作)方法いろいろ

ある画集を汚してしまい、捨てる前に電子書籍化したいと思ってあれこれやってみた。

裁断したあと、まずはスキャンする必要がある。

手持ちのA4フラットベッドスキャナ(Canoscan LiDE200。Win8.1までしかドライバの公開がないが、Win11でも使用可能だった)で、付属ソフトのMP Navigator EXを使って、1枚1枚スキャンしたが、150ページほどを3時間くらいかかった。ドキュメントスキャナなら連続給紙できるんだろうか?紙の厚みによっては不可能か?ウラオモテあるがどうなるんだろう。未知の領域。

スキャンが終わったら、PDF化。画像のままで見れると言えば見れるので、必須というわけではない工程。

方法A。スキャナの付属ソフトでやってしまう方法。MP Navigatorの場合は一定以上の画質に出来なかった。

方法B。プリンターとしてMicrosoft Print to PDFを選んで、複数ページのPDFにするやり方。これだとA4とかB5といったプリセットからしか選べない。圧縮方法や圧縮率も選べず、手軽だが自由度が低い。

方法C。もっとも簡単で、詳細にいじれるが使いたくない方法。Adobe Acrobat Proのサブスクである。月1980円かかる。

方法D。番外編として興味本位で試した(体験版)方法は、クリスタEX(Clip Studio Paint EX)を使った方法。本来マンガを作るソフトだが、複数画像を一括で読み込んで、複数ページのPDFとして書き出す機能もあるので、自炊にも使えるのではと思ったのである。結論としては、出来るし色々いじれるが、手間がかかる割に得られるものが他の方法と変わらず、やる意味がない。自炊のためだけに買うのもコスパが悪すぎる(見開きページを指定できるのは面白いが)。

ファイルサイズは、D>B>Aとなった。Cは使ってないので除外。圧縮方法・圧縮率によって変化するとは思うが、なぜかDでは画像の合計容量の5倍以上のファイルサイズになってしまった。

わざわざクリスタEXを使ったのは、じつは28日までクリスタの3割引きセールをやっており、PROかEXで迷っていたのだが、もし自炊に使えるならEXもアリか?と思ったのだが、5倍ほども価格差があり、思っていたよりずっと面倒だったのでEXである必要はないなと思った次第。